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広告の「本丸」にAIで切り込む。FUSIONのニューアンサーを切り拓くエンジニアの挑戦

AIが急速に進化する今、広告業界は大きな転換期を迎えています。FUSIONは2025年8月、ノバセルのグループに加わり、AI活用の知見と現場の実践力を掛け合わせながら、“次の答え”を形にするフェーズへと進みました。

その推進役として、2025年12月にFUSIONへ加わったのが渡辺創さんです。

PdM・エンジニアとしてAIを用いた広告制作の本質的な変革を目指し、ノバセルが培ってきたAIの知見を生かしながら、検証と改善のスピードを高めています。

広告業界未経験でありながら、なぜ渡辺さんはFUSIONを選んだのか。そして、FUSIONが掲げる「NEW ANSWER COMPANY」をどう実現しようとしているのか。その挑戦に迫りました。

渡辺 創(わたなべ はじめ)
新卒でソフトバンク株式会社にAIエンジニアとして入社し、データコンサルティング業務に従事。その後、理系学生に特化したスカウト型就活サービスを運営する株式会社LabBaseに入社。ソフトウェアエンジニアとしての開発や、リサーチエンジニアとしてチーム立ち上げを行う。生成AIを活用した機能開発を担当。2025年12月よりFUSIONに入社し、エンジニア・PdMとしてAIなどの技術と広告を掛け合わせた事業成長に取り組んでいる。

AI×広告の転換期。広告未経験でFUSIONのPdMへ

ーー2025年12月にPdMとしてFUSIONに入社した渡辺さん。現在はどのようなお仕事をされているのでしょうか?

渡辺さん:
PdM(プロダクトマネージャー)としての役割はもちろん、エンジニアの視点も活かしながら、広告制作におけるAI活用の実装を進めています。代表の前田と連携し、AIをどのようにプロダクトへ組み込むかを検討しながら、試作と検証、改善を繰り返してきました。

今後、AIを活用して広告業界に変革をもたらすためには、「人が担うべき部分」はもちろんありますが、時代の流れに逆らうのではなく、AIを武器としてどう使いこなすかが重要だと考えています。広告の本質に関わる領域そのものを、AIの力でどう進化させられるか。そんな問いに向き合いながら、実践を積み重ねていますね。

また、FUSIONのグループ会社であるノバセルでもAI活用が進んでおり、事例の共有を受けたり、実際に使われているツールに触れたりすることで、プロダクト開発と活用の土台を固めることができています。

ーーAIを軸に、プロダクトだけでなく広告そのものの在り方にも踏み込まれているのですね。渡辺さんのこれまでのキャリアについても教えてください。

渡辺さん:
新卒ではソフトバンク株式会社にAIエンジニアとして入社し、データを活用したコンサルティング業務に携わっていました。

その後、理系学生に特化した就活サービスを運営する株式会社LabBaseに転職。AI活用を軸にしたプロダクト開発を担当しました。たとえば、AIによって自動でスカウト文を生成したり、企業と学生のマッチングを機械学習で最適化したりする仕組みです。

開発から実装、運用まで一通りエンジニアとして関わり、チームの立ち上げも経験しました。

ーーそこから、どうしてFUSIONに?

渡辺さん:
もともと知り合いだった代表の前田から、「エンジニアとして働かないか」と声をかけてもらったのがきっかけです。

技術面の立ち上げから関われると聞き、前職で組織や仕組みづくりにやりがいを感じていた自分に合っていると感じました。

広告業界自体も、急激なAIの進化により転換期を迎えています。エンジニアとして、会社の成長に直結するところで挑戦できるのも面白そうだと感じたんです。

また、前田とは学生時代に同じ学生団体で活動していたのですが、当時から前田のことを尊敬していました。「いつか一緒に働けたらいいな」と思っていたこともあり、入社を決めました。

ーー学生時代から知る代表・前田さんや、FUSIONの印象を教えてください。

渡辺さん:
日常の会話や仕事の進め方からも、一つひとつに対する基準の高さを感じます。

クライアントの期待を超えることに強くこだわり、その水準を自分だけでなく周囲にも求めている。「人に求める以上、自分はそれ以上のクオリティで業務を行わなければならない」という覚悟を持ち続けている姿が印象的です。

この前田の思想がFUSIONの組織や仕事のあり方に反映され、現在の成果につながっているのだと思います。

「作って終わり」にしない。早い検証と対話で前進し続ける

ーー渡辺さんが、働く上で特に大切にされていることはありますか?

渡辺さん:
良いものを作るだけではなく、「使われる良いものを作る」ことを大切にしています。

エンジニアリングは動くものができる分、「作った=仕事が終わった」と感じやすいんです。でも本当は、そこから先が大事だと思っています。

プロダクトを作ったうえで、実際に使われているか、売上に寄与できているか。そこまでやり切れて初めて価値になります。作るところで止まらず、利用状況や成果まで追うようにしています。

ーー具体的には、どのように業務を進めているのでしょうか。

渡辺さん:
まずは完璧でなくていいので早めに開発物を完成させます。その後、メンバーや利用者とコミュニケーションを取り、内容を修正するようにしています。

あとは、開発するサービスの業界周りのことや、自社の他のチームの開発について広く理解するようにしていますね。

ーー前職で経験したチームの立ち上げでは、どのようなことを学んだか教えてください。

渡辺さん:
技術力そのもの以上に、「事業に合わせて、持っている技術を使いこなせるか」が重要になると学びました。

顧客と同じ目線で会話し、要件や意図を理解したうえで形にする力も身につけてきましたね。

顧客向けにデモを行い、「このサービスをリリースします」と説明する機会もあり、技術を作るだけでなく、メッセージを整理して伝え顧客と対話することで成果につなげてきました。

ーーこれまでの経験を生かし、FUSIONではどのように業務を進めていますか?

渡辺さん:
ディレクターやプロデューサーと日常的に会話し、みなさんが行っている業務や広告制作の流れを積極的に理解するようにしています。

自分から「会議に参加してもいいですか」と声をかけたり、チームのチャットを追ったり。広告業界の知見が十分にあるわけではないからこそ、意識的に情報を取りにいくようにしていますね。

広告にまつわる細かな工程は、プロレベルでできる必要はありません。ですが、全体像を把握しているだけで、AIでワークフローを分解・設計する際の質は大きく変わってきます。

FUSIONは出社しているメンバーも多く、直接聞きやすい環境です。エキスパートと対話しながら迅速に業務が行えるので、ありがたいですね。

M&Aでも変わらない、FUSIONの目指すべき場所

ーーFUSIONは2025年7月にマス広告を中心としたデータを活用したマーケティングソリューションを幅広く展開するノバセルグループにジョインしました。入社して感じたリアルな雰囲気を教えてください。

渡辺さん:
一緒に協力しながら開発を進められる雰囲気があります。代表の前田は、M&Aを検討する際に「ただの足し算ではなく、掛け算になる関係であること」を重視していましたが、実際、その言葉通りの関係性が築けていると感じます。

https://note.com/maeta_r/n/n9331018dbc0a

ノバセル側のメンバーとも話す機会がありましたが、共通して感じたのは「挑戦したい人が集まっている」ということです。AIをどう活用するか、どうすれば実際に使えるツールにできるかを考えていて、それぞれがオーナーシップを持って動いている印象でした。

一方で、入社時の説明やオフィスツアー、ルールの共有などを通して「大きな企業だな」という感覚もありました。ある程度システム化されていて、その上で挑戦できる土台が整っている。そこは安心感があります。

ーー最近は、どのようにノバセルの方と業務を行いましたか?

渡辺さん:
最近、FUSIONとオフィスを統合して、物理的にも一緒に働くようになりました。その中で、ノバセルで実際に使われているAIツールについて、ワークショップ形式で使い方を教えてもらいました。

実際にノバセルのツールを触ってみて、「FUSIONが単独で取り組んでいた場合、ゼロから開発しなければならなかったものも多かっただろうな」と感じましたね。

今の市況では試行回数やスピードが重要になってくるので、すでにあるノバセルの知見を活用しながら検証できる環境は、とても価値があると思います。

土台は整った。「次の解」を共に探す挑戦者たちへ

ーー渡辺さん自身のこれからのビジョンを教えてください。

渡辺さん:
AIによって広告業界の常識を塗り替え、新しい答えを打ち出していきたいです。

すでにAIを活用した広告制作に取り組む企業は増えています。ですが、AIの進化はめざましく、これまで広告業界では長い間AIを活用してきたわけではないので、未開拓の部分も多い。今の広告業界の状況は、新たな価値を生み出す大きなチャンスと言えるでしょう。

また、FUSIONは会社のタグラインとして「NEW ANSWER COMPANY」を掲げています。

デジタル × クリエイティブの力を駆使し、ビジョンを見立てる力で「新しい問いを立て、新しい答えをつくる」。そんな軸を持つFUSIONだからこそ、AIを活用しながらエンジニアとして働いてきた私の経験を生かし、大きな挑戦ができるはずです。

ーーAIによる広告やクリエイティブ制作には賛否がありますが、渡辺さんご自身はどう感じていらっしゃいますか?

渡辺さん:
広告の本質は、「人の心を動かすこと」です。たとえば、CMを見て企業への印象が変わったり、商品を手に取りたくなったりするのは感情が動いた証ですよね。AIが発想の起点となって、実際に人の感情を動かした広告事例もすでに多くあります。

同じく人の心を動かすことが必要となる音楽の世界でも、AIアーティストが米ビルボードにチャートインしたり、日本でもAI音楽専門レーベルがAIアーティストによるMVや楽曲が配信したりするなど、新しい表現が確実に広がっているんです。

広告業界でも、AIを活用することで人の心を動かし、「本丸」に挑戦することはできるはずです。

ーー最後に、FUSIONに入社を考えている方へメッセージをお願いします。

渡辺さん:
変化のスピードが速い時代だからこそ、「分からないからやらない」ではなく、「分からないから調べてやってみる」「まず触ってみる」という姿勢を大切にしてほしいです。正解が決まっていないからこそ、試しながら前に進むこと自体に価値があると感じています。

また、ノバセルへグループインして組織は大きく変わりましたが、FUSIONとして「何をやりたいか」「どうやって新たな価値を生み出すか」を考え、形にしていくスタンスは変わっていません。

変わったのは、より挑戦できる土台と余白が生まれたことです。今のFUSIONは、これまでで最も挑戦しがいがあり、面白いフェーズに入りました。

FUSIONは「NEW ANSWER COMPANY」として、AIを活用しながら、まだ世の中にない問いを立て、新しい答えを出していきます。

そんなFUSIONで、立場や職種に関係なく、周囲と対話しながら試行錯誤を楽しめる方と一緒に働けたら嬉しいです。

(取材・執筆=朝川真帆/撮影=宮澤あみ)