MEMBER’S VOICE

オフィスを回転寿司屋に変える「寿司フュージョン」を企画。一人広報でも攻めの姿勢を貫く、FUSIONで最初のワーママ

「経営企画のメンバーとして、会社の“経営”や“成長”にコミットしていきたいです。」

そう語るのは、2024年2月からFUSIONに参画している相川美菜子さん。リクルート、スタートアップの代表就任を経て、現在FUSIONでは広報や採用などを行う彼女は、1歳のお子さんを育てるお母さんでもあります。

FUSIONでは唯一のワーママとして働いている相川さんですが、2024年9月には攻めの姿勢が評価され、月間MVPを受賞。業務委託メンバーとは思えないほど活躍の幅を広げている相川さんに、これまでやってきたことや、FUSIONで仕掛けたことなどを聞いてみました。

相川 美菜子​​(あいかわ・みなこ)
新卒でリクルート住まいカンパニーにて雑誌編集やWebサイト企画を経験。2018年に笑下村塾の代表に就任し、SDGsを始めとする社会課題を楽しく伝える活動を行う。2023年株式会社CAN’T STOP取締役に就任。現在は複数社の経営企画室にて広報、採用、新規事業立ち上げなどを行う。FUSIONでは広報、採用、アクティベーションを担当。

経営企画まわりをすべて担当。「経営者マインド」を求めてFUSIONへ

ーーまず、相川さんのこれまでの経歴を教えてください。

相川さん:
新卒でリクルート住まいカンパニーにて、雑誌編集やWebサイト企画をしていました。ゼロイチを考えるのが好きだったので、企画を考えてカタチにし、多くの人に見てもらえたのはやり甲斐でしたね。

一方で、大学時代には若者の政治に対する声を伝えるメディアを運営していたこともあり、いつか改めて社会課題解決に繋がる事業がやりたいとも思っていました。「このメディアを見て初めて選挙に行きました!」というコメントをもらうことが本当に嬉しくて。「人の価値観やアクションにプラスな影響を与えられる」という実感が得られることが楽しかったんです。

そんなとき、大学時代の友人であるたかまつななさんが創設した「笑下村塾」の代表を務めることになりました。さまざまな社会課題を楽しく伝えるために、お笑い芸人と一緒に講演会やテレビ出演などを行うほか、総務・経理・人事・広報などをすべてやっていました。

ーー友人と2人の共同代表だったからこそ、すべてやらなければいけない状況だったんですね。

相川さん:
そうですね。全部自分でやらないと会社の売り上げが立たなかったので(笑)。経理や労務、媒体を使った採用や面接のほか、YouTubeの登録者数を約15万人まで伸ばしたり、新聞社とのメディアリレーションを築いたり、コラムの寄稿をしたり。経営企画まわりをすべて経験できたことは良かったです。

5〜6年働いたあと、「そろそろ新しいチャレンジをしてみたい」と笑下村塾を退社し、現在にいたります。

ーーそんな相川さんがなぜFUSIONに参画されたんですか?

相川さん:
「経営者マインドを得たい」というのが率直な理由です。私はプレイヤー寄りの人間なので、経営者がどんなことを考えて、どう組織を拡大させていくのか、どう社内のカルチャーを作っていくのかを学びたくて。そのためには、現在急成長している組織に身を置くことが必要だと思っていました。

1社目のリクルートでは、経営陣との接点があまりなかったり、2社目ではいきなりの代表就任だったりと、程よい距離感でそういう人がいたことがなかったんです。これまでずっと叩き上げてやってきたなかで、自分のレベルを全体的に底上げしていきたいと思い、FUSIONに参画しました。

「寿司フュージョン」を企画!人を巻き込む“攻め”の広報

 

ーー現在FUSIONではどのような仕事をされているんですか?

相川さん:
主に広報、採用、アクティベーションを担当しています。

広報では、noteやプレスリリースの作成、ホームページの改修作業などを始め、社内の広報マインドを高めるために草の根活動をしています。入社エントリを書いてもらったり、会社で撮った写真をプロフィールに使ってもらったり。

最近では、フォロワー数を競わせる企画「Xフォロワー爆増キャンペーン」をやって、メンバーの発信を強化していました。具体的にはプロジェクトメンバーの増加フォロワー数×10円が打ち上げ費用になるという(笑)。

ーー本業があるなかで、メンバーにも発信をしてもらうのはなかなか難しいですよね。

相川さん:
そこはもう、SlackやFacebookでメンションをしたり、カレンダーを押さえたり、何度もしつこく言ったりと、うざがられるのを覚悟でいろんな攻め方をしています(笑)。

自分は業務委託だし、アカウントを作る必要がないと思っていたけど、「メンバーに発信してもらうためにはまず自分がやらなきゃ!」とFUSION広報専用の個人アカウントを作って、毎日投稿するようにしました。自分自身も当事者としてやっているほうが言いやすいし、説得性がある。人に頼む前にまず、自分がやるのは大事ですね。「しつこい」と思われてそうでも、めげずにプッシュする強い心を持つようにしています。

ーー相川さんは業務委託ですが、発信のネタはどのように拾い上げているんですか?

相川さん:
私は週に約一度しか出社していないため、Slackはよく見るようにしています。自分とあまり関係のないチャンネルもチェックして、社内でどんなプロジェクトが進んでいるのかをウォッチするようにしたり、自分がメンションされていない投稿にもスタンプを飛ばしたり(笑)。

飲み会などのイベントにもできるだけ参加し、積極的に絡みにいって「最近どうですか?」という雑談をするようにしています。

続いて採用では、社内のリファラルを活性化させるために、制度やインセンティブ、申請フローの設計をして社内に周知したり、個別でフォローして進捗確認をしたりしています。

お寿司を楽しみながらコミュニケーションを深めるイベント「寿司フュージョン」も、FUSIONが気になっている人に会社のことを知ってもらうきっかけづくりのひとつです。

ーーイベントのロゴがあったり、オリジナルのメニュー表があったりと、本格仕様ですね。

相川さん:
この寿司フュージョンをきっかけに採用候補者となった人もいます。先日はマーボードウフ交流会もありました。私は美味しいものが大好きなので、食べもの系イベントが多めです(笑)。

相川さん:
また、アクティベーション業務では、社内活性化のための企画やイベントをしています。たとえば、月に一度の朝ごはんイベント。ただ買って並べて終わり、では意味がないので、他のメンバーを巻き込んでネタを考えたり、SNSで発信をしたりと、社内のエンゲージメントや認知度を高めるために工夫しています。

好きなところは、クリエイティブへの強いこだわり。

 

ーー改めて、FUSIONの好きなところを教えてください。

相川さん:
クリエイティブへの強いこだわりを感じられるところです。この規模の会社で、お中元を0から作ったり、オフィスの空間設計やスローガンの魅せ方、ブランディングなどにこだわっているところはあまりない。本来スタートアップでは優先順位が下がるところですが、本当にいいものづくりをしたいんだという気概を感じます。こういったカルチャーをより多くの人に広めたいと思い、会社のクリエイティブに関する記事も自分で書きました。この記事が実際にFUSIONで歴代1位の記事PVを記録したのはとても嬉しかったですね。

ーークライアントワークだけではなく、クリエイティブのこだわりが社内制作物にも現れているんですね。

相川さん:
寿司フュージョンでも、ロゴや名札、卓上POP、メニュー表など、イベントに関わるクリエイティブはすべてオリジナルデザインで制作しているんですよ。

イベントの雰囲気やおいしいお寿司のセッティング、FUSIONでしかできないプライベートな寿司空間を作るなど、「どういう体験をしてもらうのか?」を最初から最後までこだわって設計できるのが楽しいです。

相川さん:
採用目線だと、組織の成長や人の成長を間近で見られるところが嬉しいです。組織が大きくなっていることを数字で実感できますし、イベントに誘った友人が会社に興味を持ってくれたりと、自分が組織に貢献できているのを身に染みて感じます。

FUSIONでは新卒採用を行っているのですが、新卒メンバーが結果を出しているのにも感動しています。1社目のリクルートでは3年間ずっとチーム内の最年少で、新卒を育てた経験がなかったので、みんなが一生懸命頑張っているのを見られるのは刺激になります。

ーーありがとうございます。最後に、これから挑戦したいことを教えてください。

相川さん:
最近では経営合宿にも参加させてもらい、KPIを追う立場になりました。これからは数字を見ながら自ら打ち手を考えてもっと動いていきたいし、経営企画として、“経営”側として責任をもって会社の成長にコミットしていきたいです。

あとは現在、唯一のワーママとして働いていることもあり、子育てをする女性が働きやすいような環境も作っていきたいと考えています。多様性があるFUSIONの環境は、ママにもぴったりだと思うので、ぜひ一緒に働けたら嬉しいです。

(取材・執筆=いしかわゆき(@milkprincess17)/撮影=山本良奈)