FUSIONのもうひとりの創業者である廣瀬 聡。
創業時からたったひとりの営業として奔走し、前田とともにFUSIONの基盤を作り上げてきました。
フロントマンに立ってさまざまな人と関わりを持ちつづけながら、今や広告事業と営業全体を俯瞰して数字を追う立場でもある彼。知られざるFUSIONの創業時の話を聞いてみました。
廣瀬 聡(ひろせ・さとる)
株式会社サイバーエージェントを経て前田とともにFUSIONを創立。経営を担う傍ら、営業統括としてメンバーを牽引する。2017年株式会社サイバーエージェント入社。インターネット広告事業本部にて、アカウントプランナーとして大手IT企業の複数サービスを担当。売上最大化・ユーザー数増加のためのプロモーション企画に従事。2020年株式会社FUSIONを創業。取締役に就任。
事業責任者だからこそ、自らが数字を作る姿勢を見せていく
ーーまず、廣瀬さんがこれまでやられてきたことを教えてください。
僕は2017年にサイバーエージェントに入社し、広告事業本部の営業局でフロントに立って働いていました。
主に、お客さまのサービスがより良くなるために戦略を立案し、課題解決をするために必要な戦術に対してチームビルディングをして、実務・実行責任を持って取り組んでいました。
そして、2019年に同期の前田と一緒に独立してFUSIONを立ち上げています。
ーーFUSIONのなかではどのような役割を担っているんですか?
端的に言えばミッドフィルダーですね。大きな役割は3つあります。ひとつは経営者として、広告事業部をどう伸ばすか、この市場のなかでどうやったらFUSIONらしいことができるのかを考えています。
次に、営業統括として、営業メンバーと力を合わせながら、どう数字を達成すればいいのかを見ています。どこを攻めるべきなのか、攻めるときに必要なアビリティや武器を洗い出して実行するのはもちろん、目標達成のための組織づくりや人材確保のための採用設計などもします。
そして、フロントマンとしての営業。特に創業時、営業は僕しかいなかったので、自らが前に立って数字を作っていくというのを大切にしています。
ーー全体を見ながらも、フロントに立ちつづけているんですね。
10年後も20年後も自分自身がFUSIONのなかで必要な存在とありつづけるにはどうすればいいかを考えたとき、あまり「創業者」という見られ方をしたくなかったんですよ。
事業責任を持っている人が、立場的に上に立っているぶんだけ数字を作って、きちんとメンバーに背中を見せていくことがスタートアップでは重要だと思っていて。
たとえば、メンバーが2倍作るなら、こちらは5倍作るようなことをしないと、会社は爆発的に伸びないと思うし、メンバーからもリスペクトされなくなってしまうと思うんです。
きっとこれから社員数も増えていくだろうから、自らが数字を作り出していけることを証明しつづけていきたいですね。
手元にあるのは100万円だけ。FUSIONの「らしさ」を徹底的に洗い出した創業時
ーー廣瀬さんは創業から携わっていますが、苦労したことはありますか?
大変でしたね。創業時はパソコンを買うお金すらなかったですからね(笑)。
当時僕らは普通のサラリーマンで、どこかのエラい社長さんとつながりがあるわけでも、潤沢な資金があるわけでもなく、ゼロからのスタート。ポケットマネーである100万円をベースに、これから何をすればいいのか模索していました。
軸足は広告に置くことは決まってはいたのですが、とはいえ世の中にはさまざまな広告代理店がある。そのなかで、25歳の若造に何ができるのか。FUSIONの「らしさ」を徹底的に洗い出していた時期ですね。
ーーなるほど。その苦しい状況をどう打開していったんですか?
自分ひとりの力ではできないと感じたので、いろんな人に頼ろうと腹を括りました。少しでも一緒に取り組める可能性があればと、これまでお世話になった方々やこれからお仕事をしたいと思う方々に会いに行ってお願いをしました。
もちろんそこからとんとん拍子に受注に繋がったわけではないですが、どの人も必ず一度は話を聞いてくれましたね。ありがたいことに。
ーーとはいえ、頭を下げるだけでは難しいこともあると思います。どういうところを買っていただけているのでしょうか?
僕には強みは3つあると思っているんです。コミュニケーション力、責任感、そして素直なところ。
コミュニケーション力は見ての通り。僕は知らない人と1日中一緒にいても、楽しませられる自信があるし、自分自身も本気で興味を持って話せたりします。次に、やると決めたことは100%のクオリティを目指して最後までやり切る責任感。
そして、素直は普段から意識していることです。
自分自身に対してアドバイスをしていただいたことは、一度吸収して落とし込んで、必ず行動に移すことを意識しています。新卒時は当たり前のようにできると思うんですけど、自分自身の経験が大きくなるに連れて、型のなかでやろうとしてしまいがちなんです。
ただ、そうすると自分自身のできることに限界が来るし、行き着くところはたかが知れるから、意識的に素直でいるようにはしていますね。
何もない若造2人が作った広告代理店に対して、これだけいろんなお客さんが任せてくれているのは、それらの強みを買ってくれているからなのかもしれません。
ーー廣瀬さんの強みがそのままFUSIONの強みにもなっていると。これまでやられてきたなかで印象的な仕事はありますか?
コンペで関わった家電メーカーは印象的でした。お客さまとは何度もぶつかり合いましたね。お互い妥協できないポイントがあったり、本気で良くしようと思っていたからこそ、たくさん言い合いました。
でもそのぶん、お客さまからの信頼はすごく厚かったです。仕事を進めていくなかで、どうしても事故が起きてしまうこともありますが、そのときのスピードやコミットメントなどを含めて、本気で取り組んでいることは確実に伝わっているという実感がありました。
今でも継続してお取り引きさせていただけているのは、コンペで一生懸命実績・実務を伸ばしたからこそだと感じています。
会社的なインパクトだけじゃなく、メンバーに対するインパクトも考える
ーーやはりフロントマンとしての業務とメンバーのマネジメントはまったく異なる仕事だと思うのですが、マネジメントで意識していることはありますか?
これは僕自身が仕事において大切にしていることとつながりますね。僕は、仕事において「楽しむこと」を重要視しています。
正直、仕事をしているうえで苦しい場面も多々あると思うんです。でも、そこで頑張りつづけるためには、何らかの面白さや楽しさを見出して、そこに対する自分の好奇心をくすぐってあげないといけない。「憂鬱だけど憂鬱じゃないのが仕事」というように、楽しめるポイントを見つけていくのは意識していることです。
それを踏まえて、自分自身のまわりの人たちが楽しめているか、というのはマネジメントをするうえで大切だと感じています。
ーーまわりの人たちが楽しめているか。
たとえば、一緒に働いている人が実は仕事をつまらなく感じていたり、辞めたいと思っていると打ち明けられることは何よりも辛いこと。
自分自身がいくら楽しく前向きにやっていても、他のメンバーが楽しみや魅力を感じていないのなら、きっと自分のやり方が間違っているはずなんです。そのときは、一度その人になってみる、ということを意識しています。
元ZOZOの田端信太郎さんの言葉に「部下からどう見られてるかを知りたいなら、部下の席に座って自分の席を見よう」というのがあります。僕自身も、相手の立場になって、相手から自分や組織を見てみて、楽しくないと感じる理由をとことん考えてアンサーを出してあげるようにしていますね。
たとえば、キャパシティに対して業務量が多いのなら棚卸しをしたり、会社的にインパクトがあったとしても、メンバーにとってはインパクトがないのならお断りするなどの対応を取るようにしています。
FUSIONの仕事は大変だけど、やっぱり楽しいから。その思いをメンバーと分かち合いながら働いていきたいですね。
(取材・執筆=いしかわゆき/撮影=中澤真央)
最後に
FUSIONでは、一緒に働く仲間を募集しています。
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